「世界文学を読みほどく」に、目から鱗が連続落ちしてしまいました。
スタンダールやドストエフスキーがこういう読み方になるのかとびっくりし、トルストイなら「アンナ・カレーニナ」より「戦争と平和」が好きだったのはこういう理由だったのかーと自分の趣味がわかってきたり、正直メルヴィル「白鯨」やトウエインがそんなに面白いと思わなかったけれどもう一度呼んでみようかと考え直したり、大好きなジョイスやマンにはとっても共感したり…フォークナーやガルシア・マルケスにはやっぱり池澤さんが影響を濃く受けた感じが漂っているし、(ピンチョンはまだ読んだ事がなかったので、これから挑戦してみようと思います。)すごく色々な本を、作者や場や世界観を持って読んでいらっしゃるのに感動しました。
私なんかただストーリーを追っていくのが精一杯で、ジョイスやプルーストあたりの20世紀文学の形で終わっていたので、こういう視点を持って読むのかととっても参考になりました。
ヘッセなんかも読書家でドイツの若者向けに読書の手引書みたいなものを書いていましたが、こういう現代の問題に通ずる読み方ではなかったなあと思います。
でも、池澤さんの読書量の多さと知識の深さ、扱っている作品だけでなく関係した他の作品や言葉、色々な土地の知識、宗教の造詣の深さなどにはもう敬服します。知っているとより面白く読めるんでしょうね。
現代の若者はこの本を読んでから、世界文学に挑んでほしいですねえ。私も若いときにこういう指南書があれば、もう少し違った読み方で楽しめたかも。
この週末に、立教大学で講演会を行うとのこと、聴講できる方々がうらやましいです。また本にしていただけると嬉しいのですが。若い方々にはいい機会ですね。
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